お口の中の成長

知っておきたいお口の中の成長

1. 乳児期・幼児期

出生時の口の中

  • 赤ちゃんの歯ができ始めるのは妊娠6 週から8 週の頃。
    生まれたときには、歯ぐきの下ではこんなに歯が育っています。生後6 か月を過ぎると乳歯の前歯が生え始めます。

  • 乳歯の奥歯が生え始めます。生えたばかりの歯はエナメル質が未完成なためむし歯になりやすいので、小児歯科専門医のアドバイスを受け、早めの予防をスタートしましょう。

  • 20 本の乳歯が生えそろいます。乳歯の下で永久歯はすでにここまで成長しています。乳歯のむし歯が悪化すると、永久歯に影響が出ることもあるので気をつけましょう。

2. 学童期

6歳の口の中

  • 乳歯が抜け始めて永久歯が生えてくる時期です。とくに大切なのは6歳臼歯。自分で磨くのはとても難しいので、むし歯になるリスクが高い奥歯です。歯並びの問題が目立ち始めるのもこの時期です。ぜひ小児歯科専門医にご相談ください。

  • 前歯は正常にかみ合いましたか?歯ならびやかみ合わせの異常に気づいたら早めにご相談を。
    この時期の乳歯の奥歯は生えかわりまで2、3 年はかかるので、乳歯のむし歯を放置すると永久歯にうつります。永久歯のむし歯予防のための乳歯の治療も大切です。

  • 奥歯の生えかわりが始まります。生えたばかりの小臼歯は高さが不ぞろいでみがきにくく、油断するとたちまちむし歯になってしまいます。また乳歯が抜けたときにはじめてみつかるむし歯もあります。子どもさんに歯磨きを任せがちな時期ですが、むしろ専門医による検診、予防が大切な時期です。

3. 思春期・成人

12歳の口の中

  • 奥から2本目の大臼歯が生えてきます。この歯が原因で起こるさまざまな問題(かみ合わせの異常、顎関節症、むし歯や歯周病)は要注意です。生活が忙しくなり歯の健康がおろそかになりがちな時期ですが、定期健診は継続しましょう。

  • 永久歯がはえそろいました。顎の奥には親知らずの歯が育ってきています。この歯が中途半端にはえてくると痛みや腫れの原因になったり、生え方によっては前歯の歯並びが悪くなる原因になることも。受験や面接など大切な節目の日に備えてお口の健康には日頃から気をつけましょう。

  • 歯とあごの成長は終了の時期です。これからは定期健診や矯正治療でととのったお口の健康を保つことが大切です。歯を失う一番の原因は歯周病。成人の歯周病は年齢とともに増加することが知られています。定期的なメンテナンスはぜひ継続しましょう。